なぜAGCの名前は何回言われても覚えられないのか

(何回言ったら分かるんだ!)

眉をひそめた俳優高橋一生さんの写真の横に、そんな文句ののった車内広告を最近見かけます。 広告の一番下には、「旭硝子はAGCに社名変更しました♪」。

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なぜ何回言ってもわたしたちは分からないのか?

  1. 「旭硝子」という単語の方がなじみがある
  2. アルファベット三つだとパッと見た時なんのことだかすぐ分からない
  3. そこまで何回も言っているか?

「旭硝子」の方になじみがある

まずなんの会社か分かりやすいです。「硝子」と入っているのでガラスの会社なんですよね。アサヒガラス。聞いたことあります。世界最大手のガラスメーカーさんです。

アルファベット三つだとパッと見た時なんのことだか分からない

いまは旭硝子について書いているので、AGCと聞いても"Asahi Glass Company"かなと推測できます。しかし街中で突然AGCの三文字を見つけても、それが何かは判断しにくいです。

たとえば、CGCがなんの会社か、とつぜん聞かれて分かりますか?CCGではありません。ACは分かりますよね。BBCも分かるかと思います。BCGはなんでしたっけ。あっこれは注射ですね。YKK APはなんの会社かはなんとな~く言えますが、正式名称はさっぱりです。(YKKの由来は旧社名の略称らしいです。)

本当に何回も言っていたのか

わたしはこの電車内広告をみてはじめて「旭硝子がAGCに社名変更した」ということを認識しました。

(何回言ったら分かるんだ!)という叫びと「社名変更しました♪」というご機嫌な感じがミスマッチで面白かったんですよね。あとそんなに何回も言っていたか気にもなりました。

”旭硝子”で検索したところ、「旭硝子」で該当企業のページがトップに出てきました。まだ旧社名なのってるじゃ~んと思いながら”AGC”で検索したところ、「AGC」で同企業のページがトップに出てきました。どちらもURLは同じ。検索ワードによってタイトルを変えることって出来るんですね。

企業ホームページにも、社名変更しましたとアピールが出ていました。特設サイトまであります。

教えてAGC | AGC
名前を聞いても、思わず「それ、なんだし?」と言ってしまいそうになるフシギな素材たち。でも、それらは案外あなたの近くにあるんです。素材の力で、暮らしをもっと豊かに。素材の会社AGC

いつから社名変更したのか

公式サイトによると、旭硝子は2018年7月1日付で社名を変更したようです。
AGCという名前の登場自体はこれより10年以上前の2007年となっています。2007年は創立100周年という節目の年で、この時にグループブランドをAGCに統一したとのこと。

社名が変わるよ~という広報CMの放映は6月中旬からはじまり、現在までに4タイプのCMが流されています。一連のPRCMには爽やか俳優の高橋一生さんが起用されており、Youtubeの公式チャンネルでは最近のCM以外にも、過去のCMを見ることができます。ちなみにその中で特に気になったCMがこちらです。

パラパラマンガ 身近なものにAGC /お風呂篇 ~女性ver.~

女性の声は内田真礼さん。男性版もあるようでした(こちらの声は梶裕貴さん)。

結論:確かに何回か言ってる

話がそれましたが、AGCは6月から今まで、おもにCMで社名変更PRを行ってきていたようです。でもなかなか覚えてもらえなくて(何回言ったら分かるんだ!)と激おこぷんぷん丸(かどうかは分かりませんが)車内広告を新たに出したみたいです。

一つのCMがどのくらいのあいだ全国放送されていたのか分かりませんが、半年間で4種類のCMが放送されるというのは、確かにテレビっ子にとっては「何回も言っている」、と言えるかもしれませんね。

じゃあどうしておまえはAGCの社名変更をいままで認知できなかったんだ、ということになりますが、テレビが家にないからです。
ラジオや街中でも面白い広告してください。

半年じゃそこまで浸透しないのではないか

親しく付き合っている人の苗字が変わったらすぐに覚えると思いますが、めったに付き合いのない人の苗字が変わってもすぐには覚えられません。また、慣れるまでは名前を呼び間違えたり、新しい名前を思い出せなかったりします。

今回せっかくAGCを認知したので、今後は「いつになったら『旭硝子は社名変更しました♪』と言わなくなるのか」に注目していきたいところです。

旭化成と旭硝子は別会社

今回社名変更について調べていて一番驚いたのが、旭化成とAGCは全然関係性のない別会社だということです。AGCが社名変更をしなかったら、ずっと同じグループの会社だと思いこんでいたことでしょう。

これは邪推になりますが、こうやって別の「アサヒ」被りしている会社と混同されるのを避けるために、名前を変えたのでは…

名前を連呼してマイナスイメージがついたら意味ないのでは

1月に入り、AGCの後ろにネガティブな言葉を付け加えて検索し、ここにたどり着く人が増えました。このページにくる人の2割弱が「うざい」と検索してやってきているようです。

いったいどんなCMが流れたんだと気になり、youtubeで観てみました。まるで選挙カーで自身の名前を連呼する立候補者のように、あるいは、まるで越後製菓のCMのように、俳優さんが社名を連呼していました。

数回観た程度ではなんとも思いませんが、一つの番組を見ている時になんどもあのCMが流れたら、たしかにちょっとうっとうしいかもしれません。

「触れる機会が多いと好印象を抱きやすい」という単純接触効果(ザイオンス効果)の逆をいきはじめているような気がします。別の言葉でいうと、最高有効フリークエンシーを上回り始めているのではないでしょうか。

AGCのCMが「CM好感度ランキング」の上位を狙っているかどうかは知りませんが、「AGC うざい」でこのページにたどり着く人がこれ以上増えないことを願っています。

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